新聞・テレビ・ネットなどを見る。
宮田由紀夫の「米国キャンパス「拝金」報告 - これは日本のモデルなのか?」を読んだ。
おもしろかった。
以下は読書メモ。
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☆135〜137頁、縁故入学とアファーマティブ・アクション
・米国最高裁判事には、自身・子弟が縁故入学の恩恵を受けている人が多い。
・アファーマティブ・アクションが認められるのは大学に「入学者を決める裁量権」があるから。
・この裁量権によって縁故入学が可能になる。
・縁故入学を守るためにアファーマティブ・アクションを維持せざるを得ない。
・アファーマティブ・アクションが否定された州では、州立大学で縁故入学が廃止された。
☆139〜140頁、スポーツ推薦を利用した縁故入学。(金のかかるスポーツは金持ちにしかできない。)
☆アドミッション・ポリシーの現実
・日本の不人気大学のアドミッション・ポリシーは「来る者は拒まず」である。
☆193〜194頁、大学と特許
・大学の研究に税金が使われている。
・大学の研究成果は外国人・外国企業でも利用できる。
・研究の果実を自国に留めるには、研究成果を特許にして自国企業に移転するしかない。
☆217頁、米国大学の「利益相反事件簿」
・スポンサーによる研究結果発表の制限。(臨床試験の結果公表を妨碍。)
・教員が作った企業のライバル企業の情報を報告させるような宿題を生徒に出す。
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著者:宮田由紀夫
題名:「米国キャンパス「拝金」報告 - これは日本のモデルなのか?」
出版:中央公論新社
2012年3月10日発行
「マスタリング TCP/IP 情報セキュリティ編 第2版」に出てきた英語の頭字語で、本の中で元となる英語が説明されていないもの。(のうち自分がわからなかったもの。)
23頁、「ASVS」・・・(OWASP) Application Security Verification Standard
139頁、「OAuth」・・・Open Authorization らしい。
158頁、「EV-SSL」・・・Extended Validation - Secure Socket Layer
175頁、「IETF」・・・Internet Engineering Task Force/インターネット技術特別調査委員会
195頁、「DHE」「ECDHE」・・・Elliptic curve Diffie–Hellman key exchange "Ephemeral"
読む時は「ephemeral ECDH」
210頁、「NVD」・・・National Vulnerability Database
249頁、
「IP-VPN」・・・Internet Protocol - VPN
「PPTP」・・・Point to Point Tunneling Protocol
「L2TP」・・・Layer 2 Tunneling Protocol
「MPLS」・・・Multi-Protocol Label Switching
268頁、「ボットハーダー」・・・Bot Herder
288頁、「CISA」・・・米国 Cybersecurity & Infrastructure Security Agency
291頁、
「PEP」・・・Policy Enforcement Point
「PDP」・・・Policy Decision Point
303頁、「0-RTT」・・・Zero Round Trip Time
309頁、「Ajax」・・・Asynchronous JavaScript + XML
デクラン・ヒルの「黒いワールドカップ」を読んだ。
面白かった。
「あなたの見ている多くの試合に台本が存在する」と内容がカブっているところも多い。
319頁より、
2006年の冬から春にかけて、私はチンと連絡を取り合った。彼がワールドカップの八百長について話をするとき、ある国がよく登場した。ガーナだ。
チンによれば、2004年のアテネの五輪で彼の一味がガーナ代表の数名に接近することができ、最後の試合だった日本戦を捨てさせた。私はガーナ代表がどれほどいいチームなのか知らなかった。
日本がガーナに勝てると思うか? 冗談だろ、ガーナはいいチームだ。ある選手がいて、私は彼に1万5000ドル(約140万円)支払った(前払いで)。私から賄賂を受け取る奴かどうかはすぐに分かる。彼らが私に会ってもいいというなら、それは賄賂を受け取るという意味だ。あの試合は八百長するのに総額で55万ドル(約5200万円)かかった。
当時のネット上の記事を見ると、日本は実際勝っていて、ガーナはいつもと違う動きをしていたらしい。
日本、ガーナに意地の1勝。彼らはアテネで何を掴んだか[2002World.com archives]
http://2002world.fc2web.com/news/200408/040822_news510.html
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引分け以上でグループリーグ突破が決まるガーナが、それほど攻撃的に仕掛けてこなかったことも日本に幸いした。ガーナのスタイルはトップのA・ギャンに長いボールを当てて、それを両サイドの選手と、やや低い位置に構えるアッピアがフォローして前へ運ぶというもの。それぞれの選手のポジションは固定されておらず、頻繁にポジションチェンジを繰り返して自由奔放に攻めてくる。しかし、この日の試合に限っては、それほどスピードも迫力もない。「引分けでOK」。そんな気持ちが選手たちの中にあったのかもしれない。
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時間の経過とともにズルズルと下がる最終ライン。ゴールをこじ開けられそうな気配が漂う。しかし、日本は集中力だけは失わない。さらに、ガーナが中央からの突破にこだわり続けたことも幸いした。そして90分が経過。日本は最終戦で、ようやく勝ち点3を手に入れた。
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次の2つのサイトも参考になる。
サッカー八百長の魔の手、日本代表試合にも伸びていた!?[ITmediaビジネス]
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1302/14/news008.html
W杯を"食い物"にする八百長フィクサー[現代ビジネス]
https://gendai.media/articles/-/1004
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題名:「黒いワールドカップ」
著者:デクラン・ヒル
翻訳:山田敏弘
出版:講談社
平成22年6月10日第1刷