新聞・テレビ・ネットなどを見る。
大空小学校(大阪)はインクルーシブ教育を行っていることで有名。
しかし、ネットや書籍でよく目にする情報は、大空小学校がHPで公開している情報とは大分違う。
このサイトの情報によると、大空小学校はいくつかの問題を抱えているようだ。
(1)地域の子供(校区内の子供)が大空小学校に通ってくれない。
(2)特別な支援の要る子が増えすぎた。
(3)協力してくれるボランティアが固定化され、数も減りつつある。
などなど。
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大空小学校の『平成30年度「大空の教育」の改善(Check&Action)』(魚拓)で挙がっている課題をいくつか抜粋。
課題
「☆暴言を吐く子どもが多くまわりのみている子どもは安心しにくかったと思われる。」
改善
「□ 暴言を吐いたとき第1回目の一の時に徹底的に指導した方がよい。どんな家庭やいろんな事情があろうとも許すべきではないと思う。私の立場からは入り込んでも子どもとのつながりがなく指導できなかった。(とても歯がゆい)もっと強く叱れる環境がほしい。」
課題
「☆すべての子どもが安心できる居場所をつくる。」
改善
「◎数年前に議員のゲストをストップしたことがあるが、それ以降も学生や一般のゲストが増える一方である。もちろんともにつくってくださる方もいるが、それはどうかと感じるような対応の方も残念ながら少なからずいた。(先日の3人だけでなく細かいことを言うとたくさんいる。)学習中の出入りも気になることがありせめて1日の人数制限などする時期であると思う。個人的には「HPを見た」ということが本当に本校の理念に共感して入校しているという証にはならないと思うので防犯面からもゲストは学生のみに限定してもいいと思っている。ゲストの在り方を考え直すには今がちょうどいい時期だと思う。」
課題
「☆子どもが安心できる場所はどこでもいいか。」
改善
「□ 教職員一人一人考えが違う。本当は「教室に戻ったほうがいいよ」というのがつらくなってきた。大人の目の届く場所にいてほしいけど学校の中なら目の届く場所でもいいのでは。支援の在り方が大きく変わる話題なのであまり言ってなかった(言わなかった。)」
課題
「△支援を必要とする子どもの数が多いと感じる。今までのカリキュラムでは時間的にも余裕がない。」
改善
「□ 行事やカリキュラムの取捨選択を行う必要がある。」
課題
「☆「しんどい子に寄り添う」というのはとても大切と思うが「しんどい」というのは質がある。本人の努力だけでは何ともならないことについてはその通りだと思う。しかし、本人が甘えて「いや」「できない」「無理」と訴えて逃げているところも多くみられる。」
改善
「□ 学校全体的なムードとして厳しい対応をしにくいところがある。一人がそうしようと思っても周りがそうでなければ効果はなく、その一人がしんどい思いをすることになる。甘えに対してはどう対応するのか全体で共有するのがよいと思う。「本当にできないのか」が基準というところである。」
課題
「☆就学してくる子が校区内に住む子の5割以下というところに危機感を感じます。通常はほとんどの子が進学してきます。そこから学校の現状に疑問をもっているということがうかがえます。全国から支援の必要な子が次々と集まってきているところや取組にあると思います。」
改善
「□ 国や市が進めていることは概ね取り組んでいくことが必要。全国での講演を控えていただけるよう学校として市として伝えることはできないのだろうか?教育関係者対象に教育を考える目的で行う分にはよいが一般で公開すると集まる一方です。このままでは学校としてパンクしてしまったり、大きなことが起こったりしてしまうのではないかと心配です。」
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ここ数年の『「全国学力・学習状況調査」の結果』(大空小学校「学力&体力アクションプラン」(魚拓))を見ると、大空小学校の学力が全国平均より高かったのは、最初の頃だけだったということがわかる。
大空小学校はHPで正確な情報を発信している。
しかし、木村泰子・元校長の発信にはちょっと誇張があるというか、上手く行ってるところだけ喋ってるというか、奇妙なところがある。
木村泰子・元校長の本や映画の内容を真に受けない方がいい。
大空小学校の試みの全てが成功していると勘違いしてしまうことになる。
1. 無題
実質的に半数が不登校みたいなもの。