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瀧澤一郎氏の「ソビエト大横断一万四千キロ ーバイクで走った、見た、話したー」を読んだ。当時のロシアの雰囲気が伝わってきて面白かった。
このバイク旅行の計画は、在日ソ連大使館やルサク・ソ連スポーツ大臣へ働きかけることで実現したらしい。[1989年、1990年](26〜28頁)
バイク隊にはNHKの取材班が同行し、その映像の日本国内の視聴率は15.6%だったとか。
この本の目次を下に載せる。
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「ソビエト大横断一万四千キロ ーバイクで走った、見た、話したー」
瀧澤一郎
株式会社文藝春秋
1991年(平成3年)9月10日第1刷
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目次
I章 ナホトカから・・・11頁
ナホトカ ー ブラゴヴェーシェンスク
Из Находки до Благовещенска
「官僚主義者とは書類の山の陰に隠れて人を見ようとしない奴だ」12頁
「あなただけ別コースだったのね」14頁
「交換台にはこちらの者を潜り込ませてある」17頁
「イルクーツクから車ごと軍用輸送機に乗って飛んできた」19頁
「おれたちも一生に一度でいいからそんなぜいたくをしてみたいぜ」22頁
「そもそも大学教授というものは、オートバイなぞに乗らぬものですぞ」26頁
「太平洋艦隊の建物が極秘なら軍用犬の後ろ足の間にぶら下がっているやつも軍事機密だ」28頁
「おまえ、どこへ行く?」31頁
「この紅茶はグルジア産じゃないからだいじょうぶよ」35頁
「このひと案外いくじなしね」38頁
「エレベーターは動きません」41頁
「あんたも試してみろ」44頁
「土地だけあればいいっていうものじゃない」46頁
「このままではこの国は立ちいかなくなる」50頁
「諸民族の牢獄」52頁
「大学の給料ではやっていけないから教え子にさそわれてアルバイトにでた」55頁
「お若いさん、年寄りをからかっちゃいけませんよ」57頁
「午前に一便、午後に一便というところかな」60頁
「祈祷旧用の器具を盗まれ不自由しているのです」64頁
「わたしも日本に行ってみたいわ」67頁
「タバコの火を貸してくれ」71頁
「われわれは自由を扱いかね、とまどっているのだ」74頁
「タバコをくれ」77頁
「何なりとご用命ください」82頁
「そのとおり、密輸団だ」84頁
「通りがかりの車からタイヤをもらおう」87頁
「可愛い娘を紹介してやろう」89頁
「ゴルバチョフのやることは全部うら目にでているんじゃないかしら」91頁
「エリツィンも同類。なにもできやしない」93頁
「ただちに日本軍に攻め込んできてもらいたい」96頁
II章 バイカルまで・・・99頁
ブラゴヴェーシェンスク ー バイカル湖
Из Благовещенска до оз. Байкала
「夏のあいだは湿地帯化するので、走行不能である」100頁
「シベリア鉄道の貨物列車の平均速度は二十キロだ」104頁
「あわてるんじゃない」107頁
「この近辺はいろいろな珍獣がとれる」109頁
「血圧降下剤はないか?」113頁
「サービスの評定をしてくださいな」117頁
「もっと熱くて気持ちがいいから行ってみろ」119頁
「本通りは冠水してる」122頁
「どうだ、ひとつかみ持っていかないか」125頁
「取材班が彼らにヤラせたことではありません」129頁
「ソ連の軍事政策は、あなた方が『赤い星』でお読みになったのと同じです」131頁
「自分はコナン・ドイルの愛読者だ」133頁
「日米安保条約のことは私もよく知っている」136頁
「カメラまで取ろうっていうんじゃねえ、おとなしくフィルムだしな」139頁
「客の希望があれば半裸の美女が現れ混浴する」141頁
「おれたちは貧しいが、まっとうなロシア人だ」145頁
「あの手合いは労働規律がわからない」148頁
「局長から事情を説明するから、出頭せよ」150頁
「村のどこかに戦前型のBMV軍用サイドカーがある」153頁
「にがくないように塩をつけてね」156頁
「どんどんおかわりしてくださいな」157頁
「山中にラーゲリの跡が残っているかもしれない」158頁
「職員は全員野良に出て不在です」160頁
「知っていますよ。ここのところに埋葬されています」162頁
「抑留者問題など存在しない!」166頁
「きっと日本人の遺品だと思っていた」168頁
「この近くで墓標のある墓を見たことがある」170頁
「エリツィンの評判はあまりかんばしくないね」172頁
「女の子をひとりですわらせておくなんて失礼よ」177頁
「緊急事件が発生して、手がはなせませんでした」180頁
「ペレストロイカになって参拝者が増えた」182頁
「おじさん、松ぼっくり買ってくれない?」186頁
「バイカル風コーヒー、最高!」188頁
「危ない穴だったから、合図したのに……」190頁
III章 ウラルを越えて・・・195頁
バイカル湖 ー ウファ
Из оз. Байкала до Уфы
「おれたちは、おまえたちの警備にきたのではない」196頁
「われらの先祖はあの山の向こうから来た」198頁
「おれのバスは、戦車なみに走る」201頁
「あれは昔、ポーランド人の事業家がつくった炉だ」203頁
「その先で本道と合流しますよ」205頁
「囚人が逃げたことのない監獄がある」207頁
「この辺は、全部トイレだ」210頁
「どうしてどうして党はまだまだ強い」213頁
「何かお手伝いすることはありませんか。何でも言ってください」215頁
「日本にも強盗は出るか?」218頁
「日本語は、わすれた……」219頁
「夫の望郷の苦しみを、私自身も四十年間同じように苦しんできました」222頁
「一緒にいた仲間の半分は死にました」223頁
「ガソリン、軽油ありません」226頁
IV章 モスクワへ・・・231頁
ウファ ー モスクワ ー ブイボルグ
Из Уфы через Москву до Выборга
「いちばんがっかりするのは、捕まえた犯人がすぐ釈放されることだ」232頁
「日本の傑出した有名ライダーたちをご紹介します」234頁
「あなたのやり方は、停滞の時代の残滓だ」238頁
「あんなことをしたから、ロシアはだめになってしまった」243頁
「ポルノはみんなバルト産だ」246頁
「いったい何をもって猥褻となすべきか?」250頁
「あなたもローケルィをお探しですか?」252頁
「革命政権の気まぐれでこの街はさびれた」258頁
「ねえ、おじさん、待ってよ」261頁
「犯人逮捕の見込みがありますが、その際、訴訟しますか」265頁
「ソ連人は、ここで行き止まりだ」268頁
「ようこそ、フィンランドへ!」271頁
あとがき・・・276頁