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【読書メモ】ブレジンスキー「地政学で世界を読む 21世紀のユーラシア覇権ゲーム」

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【読書メモ】ブレジンスキー「地政学で世界を読む 21世紀のユーラシア覇権ゲーム」

ブレジンスキーの「地政学で世界を読む 21世紀のユーラシア覇権ゲーム」を読んだ。
アメリカの戦略が書いてある。
令和6年の情報を元にアレコレ考えると、プロパガンダが多い本であることがわかる。
外国人がこの本を読むことを想定して、美辞で飾ってある。

ブレジンスキーは、ロシアがやたらと憎いらしく、記述が冷静でない。
Wikipediaによると、ドイツとソ連を憎悪していたらしいが、なるほどと思う。

また、文章から中国にかなり甘いことがわかる。(この点もWikipediaに同じことが書いてある。みんなそう思っているのだろう。)
中国を弱く見せようと色々気を配っている。

ブレジンスキーに限らず、アメリカの知識人は「民主主義」という言葉で「民主制」や「民主政治」とは異なる特殊なものを表す。
中国は人口が多いので、民主化しなくても戦争できる。

中国やロシアが、特別な敵もいないのにアメリカと同盟を組むことはなさそう。

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77頁より、アメリカの戦略の基本、
「帝国の地政戦略では、属国に対しては他の属国と衝突する事態を防ぎ、安全保障面で帝国に依存する状態を維持すること、進貢国に対しては従順で帝国の保護を受ける状態を維持すること、蛮族に対しては統一と団結を防ぐことの三点がきわめて重要である。」

81頁、イギリスの地位、
「イギリスは地政戦略をもつ参加者ではない。イギリスがとれる選択肢は少なく、ヨーロッパの未来に関する野心的な構想をもっておらず、国力が相対的に低下してきているので、ヨーロッパの勢力均衡をはかる役割を以前のようには果たせなくなっている。ヨーロッパの統合にはあいまいな立場をとり、色あせてきたアメリカとの特別の関係に固執していることから、ヨーロッパの将来の進路を決める点で、影響力をもたなくなってきている。イギリス政府は、ヨーロッパのゲームからほぼ降りたといえる。」

85頁、日本の地位、
「日本がこのように、国際政治面で自制の姿勢を崩していないことから、アメリカが東アジアの安全保障で中心的な役割を果たせるようになっている。したがって、日本は地政戦略をもつ参加者ではない。もっとも、短期間で参加者になれる潜在力があり、とくに、中国かアメリカが現在の政策を大きく変えれば、参加者になる可能性が高くなるため、アメリカにとっては、細心の注意をはらって日米関係を大切にしていくことがきわめて重要である。日本の対外政策を注視する必要はないが、日本が今後も自制の姿勢を維持するよう、きわめて慎重に誘導していくべきである。」

89頁、韓国の地位、
「東アジアでは韓国が地政上の要衝になっている。アメリカは韓国と密接な関係を維持しているため、日本国内にそれほど露骨に軍事力を維持しなくても日本を保護でき、したがって、日本が独立した軍事大国になるのを防ぐことができている。南北の統一によって、あるいは中国の影響力が拡大し、その範囲に入ることによって、韓国の地位が大きく変われば、東アジアにおけるアメリカの役割は劇的に変化し、したがって、日本の役割も変化することになろう。さらに、韓国は経済力が強まっているので、それ自体の重要性も高まっており、韓国を支配することの価値が高まってきている。」

92頁93頁、ヨーロッパを政治的に統合するべきである。現在はアメリカが覇権国、ヨーロッパが属国だが、政治的に統合されたヨーロッパはアメリカと対等になれる。アメリカはこれを支持する。

104頁105頁、アメリカにとって、ヨーロッパはユーラシア大陸における重要な橋頭堡である。ヨーロッパは安全保障をアメリカに依存しているので、「ヨーロッパ」の範囲が拡大するとアメリカが直接影響力を行使できる範囲も広がる。現在の西欧はアメリカの属国・進貢国のようで可哀想なので、早く政治的に統合するべきである。

109頁、ブレジンスキーはドイツの「贖罪」を信じている。宇野正美の本と比較。

126頁127頁、保護主義、福祉国家体制、民族主義は、ヨーロッパ統合の妨げとなる。

127頁128頁、ヨーロッパの政治的統合が失敗に終わった場合、ドイツが地域の覇権国になる可能性があり、そうなるとヨーロッパはアメリカがユーラシアで影響力を行使するための橋頭堡ではなくなる。したがって、アメリカはヨーロッパの政治的統合を支持するというメッセージを強く発信していくべきである。

322頁、地方分権の狙い。
「ロシアは規模が大きく、多様性に富んでいるため、自由市場に基づく地方分権型の政治体制になれば、国民の創造力と豊富な天然資源を生かすことができるだろう。地方分権が進めば、帝国再建のための動きに国民が動員される可能性も低くなる。」

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ズビグネフ・カジミエシュ・ブレジンスキー(ズビグニェフ・カジミェシュ・ブジェジンスキ、Zbigniew Kazimierz Brzezinski)


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