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山田詠美「ぼくは勉強ができない」を読んだ。
主人公の時田秀美がキモいと思った。なぜそう思ったのか。
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★性格が悪い。幼馴染の女に頼んで、ガリ勉の委員長に嫌がらせをする。怪我をして担架に乗っている哲学少年をからかって遊ぶ。他人の努力を嘲笑い、友人をも見下す。
★度量が狭い。自分の価値観と異なる価値観を持つ人間は、徹底的に拒絶する。どうして他人がそのような価値観・思考を持つのか、深く考えない。人間の好き嫌いが激しく、自分の好みの人間としか付き合わないし、付き合えない。
★授業を闕席しまくってるわけでもないのに成績が悪いのは、勉強しないからではなく、頭が悪いからだと思われるが…。モテるかどうかと、勉強ができるか否かは関係がない。
★時田秀美は勉強のできない、口の達者な思想的優等生。国語数学理科社会のガリ勉は誰にも迷惑をかけないが、いちいち突っかかってくる幼稚な思想優等生君は何かと邪魔。
★秀美の彼女は、元彼と浮気していることがバレても悪びれない女。女と付き合っているというより、遊ばれているだけ。秀美が他の女と付き合っているような描写はない。モテるという設定はどこへ行ってしまったのか。そもそも秀美がなぜモテるのか、一切説明がない。
★時田秀美は女。山田詠美の分身であることがハッキリしすぎている。
★時田秀美は、小さい頃は周りの人間からイジメられる人間だった。大きくなったら、口下手な教師などをイジメるようになった。
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108頁、秀美の台詞
「良い人間と悪い人間のたった二通りしかないと思いますか?」
★この質問には迫力がない。この小説自体が登場人物を善人と悪人の二通りにキッチリ分けてしまっているから。
1. 無題
これが一番かな。