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クラウディオス・プトレマイオス、ガリレオ・ガリレイ、アイザック・ニュートン、ジョン・ドルトン、グレゴ-ル・メンデル、ロバート・ミリカン、野口英世なども様々な不正を犯していたとか。
日本では旧石器捏造事件(ゴッドハンド)、アニリール・セルカン事件、理研のSTAP細胞事件などがある。
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題名:「背信の科学者たち」(ブルーバックス版)
著者:ウィリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド
翻訳:牧野賢治
出版:講談社
平成18年11月20日第1刷
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43頁より、
「 ガリレオは"思考実験"を好み、観察を行うよりはむしろ結果を想像した。彼は、自著『新科学対話』の中で、航行する船のマストから落下するボールの運動について述べている。それについて、アリストテレス学派のシンプリチオは、実験はガリレオ自身が行ったのかどうかを質問した。ガリレオは「やってない。その必要もない。なぜなら、落下体の運動はそうなるのであり、それ以外はありえないと断言できるからだ」と答えている。」
111頁、誰かが追試に失敗しても、即座に実験の有効性や、実験に基づく理論の有効性が疑われるわけではない。
310頁、科学者が多すぎる。科学論文の大部分は無価値。(誰も引用しない。)
誰も見てないから不正もバレない。
★博士号取得者を増やしすぎて良いのか。
343頁、研究不正の増大の予言、
「 一九九〇年代後半までは、ミスコンダクト問題が科学者コミュニティ全体を巻き込み、社会問題化したのはアメリカに限られていた。そのせいもあって、アメリカ以外の国々では対岸の火事視していたきらいがあった。日本でも、科学研究をめぐる日米の研究環境の違いから、問題を軽視していたようである。つまり競争的な研究費の配分政策で、日本はアメリカほど重点配分の傾斜を強めていなかったからである。傾斜を強めれば競争圧力が強まり、結果的にミスコンダクトを誘発する連鎖が考えられる。つまり、人件費や最低限の研究費が保証されており、競争圧力が弱かった日本では、ミスコンダクトは起こりにくいと考えられたのである。短期間の成果主義も強まっている。
しかし、日本でも競争的な研究費の傾斜配分が重視されはじめた。因果関係は明確でないにしろ、それと並行して有力な大学や研究所での重大なミスコンダクトが発覚しているのは事実である。」