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17復号

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全国学力テストと公立学校選択制

書籍名:「全国学力テスト その功罪を問う」
著者名:志水宏吉(しみずこうきち)
出版社:岩波書店
2009年1月9日第1刷

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 紙幅の都合上、データは少なめ。学力格差問題は、都市と田舎の学力格差の問題から、生活環境の安定した地域と不安定な地域の学力格差問題へ。教師を競争させても問題は解決しないのではないか、成績のいい学校に更に資金を与えるのではなく「しんどい学校」にこそ資金・人員を送り込むべきではないか、と問うている。

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 本書によると、全国学力テストの実施を正当化する論理は、概ね4つあるらしい。

(1)実態把握
 全国の学力水準・格差の実態を把握し、成果と課題を取り出す。
(2)教育評価
 子供たちの学習の進歩を捉え、指導の改善に役立てる。
(3)説明責任
 教育成果の中心的なものである学力の状況を、市民の目に見える形で伝える。
(4)競争主義
 テスト結果をめぐる競争によって、全体の学力向上を図る。

 競争主義的・新自由主義的な発想によって公立学校選択制を導入するのでなければ、毎年毎年、全員参加の学力テストを行う理由は無さそう。10年に1度、という意見に賛成。


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